今月の電気代が一気に上がってびっくりの
滋賀県大津市の歌って踊れる行政書士を改め
行政書士界の冴羽獠と言ってる中島です(笑)
寒さのせいか、前年同月より42%以上…
前月よりも46%以上も高い…
冬は嫌いです…
明日から数日は少し暖かいようですけど…
さて表題の件は、中小企業庁のサイトより。
【信用補完制度の見直し】
今年4月1日から見直し後の制度がスタート!
・危機関連保証の創設
・小規模事業者への支援拡充
・創業関連保証の拡充
・特定経営承継関連保証の創設
など、いろいろ拡充・創設されますが…
中でも、中小企業や小規模事業者にとって
さらには金融機関にとっても、最も影響が
大きいのはコレかと。
信用保証協会と金融機関とが連携した支援!
一部を引用すると、、、
・信用保証への過度な依存が進んでしまうと、金融機関にとっては、事業性評価融資やその後の期中管理・経営支援への動機が失われるおそれがあるとともに、中小企業にとっても資金調達が容易になることから、かえって経営改善への意欲が失われるといった副作用も指摘がされており、こうした副作用を抑制しつつ、中小企業の経営改善や生産性向上を一層進めていくための仕組みを構築することが必要です。
・こうした考えの下で、信用保証協会と金融機関との連携を法律上に位置づけ、中小企業のそれぞれの実態に応じて、プロパー融資(信用保証なしの融資)と信用保証付き融資を適切に組み合わせ、信用保証協会と金融機関が柔軟にリスク分担を行っていくべく、信用保証協会と金融機関との間で更なる連携を図ります。
・また、仮にメインバンクが十分な融資を行えない場合には信用保証協会が他の金融機関を紹介するといった取組や、中小企業支援機関に資金繰りの相談がなされた場合には速やかに信用保証協会等に繋ぐといった取組など、信用保証協会と中小企業支援機関の連携による相談体制の強化を行います。
どういうことかというと・・・
信用保証協会の保証の付いた融資は、
中小企業の融資を支えてきました。
が、銀行が信用保証制度に依存してきて、
信用保証協会の財政も厳しい状態です。
そこでこの制度見直し。
金融機関は事業性評価をしっかりして、
ちゃんとプロパー融資しろ!
事業性評価とか十分な融資が出来ないと、
信用保証協会が金融機関を紹介する!
ざっくりと言えばこんな感じです!
一言でいうと事業性評価融資の促進!
つまり、過去の財務諸表ばかりに頼らず、
成長性や数字で表れにくい『知的資産』を
しっかり評価して融資しろってことです。
知的資産とは・・・
技術、ノウハウ、人財、顧客との関係、
仕入先との関係、ネットワーク、信頼関係、
さらにそれらを生み出す仕組み、システム、
制度、やり方、体制、伝統、理念といった
競争力の源泉となる目に見えない強み。
知的財産よりもっと広い意味です。
知的資産経営とは…
それらの『知的資産』を把握して活用し、
企業価値を高める経営のこと。
事業性評価融資とは…
企業にどんな知的資産があり、それらを
どう活用し、どんな価値を提供してるか、
その価値創造ストーリーはどうなのか、
そして今後の成長性はどうなのか、
対話の中でしっかり見定めて融資する
ということです。
逆に言えば、知的資産を見ようとせず、
事業性評価で融資ができない金融機関は
一気に淘汰されていくってことですね。
例えば滋賀銀行は事業性評価について
【地方創生への挑戦】というレポートで
こう打ち出しています。
【地方創生への挑戦(PDF)|滋賀銀行】
知的資産経営報告書も積極的に駆使と!
信用金庫は、事業性評価のアプローチとして
【SCB信金中央金庫の各種レポート】の中の
【金融制度情報】や【産業企業情報】などで
知的資産経営の支援手法が紹介されてます。
以下↓は、その一例です。
金融調査情報27-28|2016.2.9
産業企業情報28-9|2016.10.24
先進的な所では、僕が支援しだした頃と
同時期の9年前から知的資産経営支援に
取り組んでいる信金もあります。
一方で、企業側も金融機関に対して、
これまで以上に説明が求められます。
僕への依頼の中でも、金融機関への資料で
知的資産経営報告書を作りたいというのも
増えてきています。
実際に、知的資産経営報告書を提出して
融資が通ったとか、金利優遇されたとか、
プロパー融資になったとかの声も多く。
この4月からは、事業性評価のできない
金融機関の淘汰がさらに進みます。
そして、企業側も知的資産経営報告書など
数字以外の自社のことを伝えるツールが
益々必要になってきますね。
今日も読んで頂きありがとうござます!!
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