今日は米原で知的資産経営の支援に行っていた
滋賀県大津市で行政書士をしてる中島です。
先日のブログで、ある経営者さんが僕らの支援の様子を
経営者仲間に口コミしてくださったことについて触れました。
http://koutannikki.seesaa.net/article/246342893.html
一言でいえば、
「第三者に入ってもらうことで、息子たちと今後のことを
共有できたりしてとてもいい!」
というものでした。
これに関して、帝国データバンクが昨年末に
こんな統計結果をまとめています。
後継者不在企業の実態調査
国内企業の2/3が、後継者難
これによると、
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深刻なのは事業承継における後継者問題だ。
中小企業の信用力は社長個人に因るところが大きく、
後継者の育成・確保は最重要課題だが、現役社長の
平均年齢は59歳7ヵ月と30年連続で上昇が続いており、
承継がスムーズにできていない現状も見られる。
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とあります。
国内企業の 2/3 にあたる 65.9%が後継者不在で、
とりわけ、「売上規模10億円未満」の中〜小・零細企業では
7割が後継者不在とのこと。
いま、事業承継に関する法整備では、
民法・会社法に加え、中小企業経営承継円滑化法もあり、
この円滑化法では相続における民法の特例もある。
また、会社法では、株式の分散を避ける目的でも使われる
黄金株や種類株式、さらには属人的株式などの規定もあります。
ただ、「事業承継」において、株式等の集中や分散防止がほとんど。
その他、業法で許認可の承継についてなど。
しかし、後継者育成やそもそも経営者から経営の中身の承継については
おのおのの企業・事業主次第ということになっています。
僕が極端な例でよく言っているのが、
「株式等を後継者にしっかり承継しても、
サルに承継しても経営ができないでしょ。」と。
知的資産経営報告書の作成を通じて、事業承継というより、
経営の承継のお手伝いをしていることがよくあります。
とりわけ、息子や後継者候補と一緒にヒヤリングする場合は
これが顕著です。
社長と後継者等の間では、特にそれが親子だと顕著ですけど、
経営について、しっかり向き合ってお話しされる機会が少ないということ。
経営の中身、ビジネスモデル、大事にすべきこと、本当の創業理念、
どういう思いで今の仕組みを作ったのか、どんな取引先が大事なのか、
お客にはどう接するのか・・・・
そういった社長の頭の中をきっちり共有されることって
普段から言っているようで伝わってなかったりします。
また、親子ゆえに聞きにくいなどなど。
その口コミしてくださった社長も、取締役たる息子2人と
今回を通じて初めてそういう機会を持たれました。
そして、その有効性をものすごく感じておられます。
知的資産経営の支援、とりわけ報告書を作るという「手段」で、
目に見えない経営の承継です。
単なる「事業承継」ではなく、「経営の承継」・「経営の共有」です。
第三者たる僕らが経営者にヒヤリングし、僕らがフィルターとなり、
そのフィルターを通じて、後継者に伝わります。
後継者から聞けないことを、または聞いても聞き出せないことを
僕らがお聞きして伝えていき、しっかり自社を認識・共有です。
後継者候補も、社長の頭の中をわかったうえで、
そして築かれた見えない知的資産を把握したうえで、
今後の方策の、社長としっかり作っていかれます。
明日お伺いする企業さんも、前々回に親子3代そろって
ヒヤリングしました。
こういう機会はやはり初めてだったそうです。
普段は個別に聞いたとしても、親子だけに意見が対立すれば
感情的になったり、話がまとまらないこともあります。
そこで、僕ら第三者が入ることで、考えの相違があっても、
冷静に判断することができます。
3代目は初めて、創業当時の考えや、どうやって事業を伸ばしてきたのか、
その中で築かれた工夫や取り組みの過程などお知りになりました。
また、この2代目である社長も、一番初めにお伺いした際に、
「以前、事業承継セミナーをうけたけど、株式等の話が中心で、
それ以来その手のセミナーには行ってないし、
こういったやり方なんて教えてくれなかった。」
と。
昨日いただいたメールでは、「明日、楽しみにしています!」と。
僕らが伺うことを、楽しみにされるって、本当にうれしいです。
最初の例の社長の息子さんも、
「この取組、めっちゃ楽しいです」と、やる気満々です。
こちらは動画公開もされているので名前を出しますが、
(株)ビイサイドプランニングさんも、事業承継を見据えて、
第一の目的として経営の承継で取り組まれました。
取締役小森さんによる、セミナーでの事例発表の様子。
http://youtu.be/IB0qqbvGEa0
後継者不在というそもそも論もありますが、
後継者に経営を承継させる、または後継者を育てる
という観点でいえば、この知的資産経営報告書作成の過程が
ものすごく有効です。
そもそも、知的資産経営報告書を作成することが目的ではありません。
その過程を通じて、自社を把握し、気づいた知的資産を活用する、
そして経営を強くするという目的があります。
こと「事業承継」における「経営の承継」では、
この過程がものすごく有効になっていきます。
半ば強制的にそのテーブルを作り、宿題も出したりしながら
数か月にわたり進めていくわけですから。
この「強制的に」というのがどうやらミソだそうで^^;
知的資産経営を切り口にしていますが、こと事業承継目的の場合、
それは本当に完全な手段。
この場合、僕らはむしろ、「経営の承継ナビゲーター」ですね。
知的資産経営報告書を作成される目的は様々。
その企業の経営課題によって、目的は変わっていきます。
とりわけ事業承継においては、知的資産経営報告書の支援というより、
僕らは、事業承継、とりわけ経営の承継の橋渡し役、もしくは道先案内人、
つまりナビゲーターなわけですね。
今後、事業承継に関しては、「経営の承継ナビゲーター」って
名乗ろうかなって思います。
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