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2015年05月02日

某ホテルの「京都を捨てる」戦略

いつも見てくださって感謝です!
たまたま今朝見た番組に大きく納得した
滋賀県大津市の歌って踊れる行政書士の中島です。

それが表題の件。

Facebookでも投稿したけど、加筆修正して
ここでもアップします。

「京都を捨てる」

今朝の読売テレビの「ウェークアップ!+」
という番組で、「ロテル・ド・比叡」の
の戦略についての特集をやってまいた。

昨晩は戦略社長塾初級編の第3回目で、
そのテーマが『戦略と戦術』。

まさにこのテーマにドンピシャな内容。

「ロテル・ド・比叡」は京都と滋賀の境の
延暦寺に近い比叡山山頂にあるホテル。

京阪電鉄が運営してたけど、この4月から
あの「星野リゾート」に全面委託。

そこで打ち出されたのが「京都を捨てる」。

当然、スタッフたちから「なんで?」という
疑問の声が続出。

当然のことながら、「京都」の方が断然に
観光客も多くマーケットは広い。

なのにマイナーな滋賀・近江に特化?

多くの人が思うもっともな意見。

でも、これこそ弱者の戦略。

僕は番組の特集のテーマを見た瞬間から
これはいい!と思って見入りました。

昨日の補足説明では、特に「戦略とは」
について僕も重点的に言及。

戦略とは、
目的・目標を効果的に達成するための
やり方や知恵であり、目的を達成するために
選択するポジショニング。

そして、その戦略の本質は活動の違い。

他社と違う活動、同じ活動でも違うやり方。
いわゆるトレードオフ。

「何をやるか」と「何をやらないか」。

「何をやるか」も大事だけどそれ以上に、
「何をやらないか」の選択が大事。

そして、どこの誰に何をどうやって・・・

その際に、自社の見えにくい経営資源、
つまり知的資産・強みは何かを見極め、
それを活かす必要があります。

そして他社と違う独自の知的資産が
磨かれて、独自の価値が生まれる。

マーケットが広いところ、流行りのモノや
トレンドのものなどは、皆がいいと思い、
さらにそれが「合理的」と思われるため、
当然ながら大手も参入。

ランチェスター法則で言うと、武器の性能が
同じなら、その攻撃力は兵力の2乗に比例。

その状態で弱者がそこに入ると大打撃。

同じ土俵で戦ってはダメ。

だからこそ一見不合理に見える逆張り。

昨日の懇親会でも、
「皆が良いとおもうことは他社もやる。
皆が反対するところに勝機・商機。」

で、「ロテル・ド・比叡」についてだけど、
星野社長が直々にスタッフに向けて研修。

疑問視するスタッフに向けこう質問。

「京都観光をターゲットにした時、
私たちのポジションは?」

するとスタッフから、「弱い」と。

それに対し「なぜ弱いんですか?」と質問。

すると、
「まず遠い。気軽には出かけづらい。」

なのに、何故このホテルのお客が
京都観光目的の人が一番多いのか。

京都市内のホテルの客室は足りてない・・・

そして星野社長は、
「それって我々にとって嬉しいのかどうか
考えないといけない。」と。

そこで、納得したスタッフに対し、
「この人が来てくれれば圧倒的に満足
させられるというか、この人たちを得意に
している、我々にとって一番得意なお客様は
この人たちだと、決めるのはすごく大事。」
と。

自社が得意とするお客様、この人だったら
満足して頂けるお客様を作る。

何かを捨てて何かに集中し強いものを作る。

まさに昨日の戦略社長塾での内容そのもの。

事業の目的はお客作り、顧客の創造。

顧客は誰か、顧客にとっての価値は何か。

それには強みが生かされるか。

そして一貫性と継続性ですね。


それにしても、星野社長のスタッフへの
質問の仕方は参考になるなぁと。

ちなみに、「ウェークアップ!+」
今回の特集分の一言一句をテキストで
落とし込んだ公式サイトがありました。

コチラ↓です。
【密着・比叡山ホテル改革
 〜地元観光力への挑戦|2015/05/02】


今日も読んで頂きありがとうござます!!

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