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2013年04月30日

知的資産経営支援における、行政書士のハードル(勘違い?)

あなたご訪問に感謝です!
1年の1/3が過ぎて、ちょっと焦った
滋賀県大津市で行政書士をしてる中島です。

昨年同時期比で、ちょっとだけ下回ってる(-.-;)
残り2/3で挽回せねば(^_^;)

さて、昨日のブログの中で書いたこの件↓。
 「思い切って別の機会に書こうかと。」

Facebookのコメントで複数の方から、
 『「思い切った別の機会」を楽しみにしてます。』
とあったので、それについて書こうかと。

ちょっと長文です(←いつも以上に^_^;)


最近、全国の行政書士さんの中で、知的資産経営の支援を
打ち出している方が増えてきました。

支援者が増えていくことは嬉しいことです。

なんせ、僕らが始めた時は、ほとんどいませんでしたし、
行政書士の中では、全国でも僕ら含め数名だけでしたし。

ただ、増えてきたのはいいけど、誤解をされている方も
少なからずいらっしゃるなぁと感じたので、書こうかなと。

実は昨日、知的資産経営の支援にとても意欲的な、
ある後輩の行政書士の方が、僕のメルマガを読んで
感想をくださり、返信メールを差し上げました。

その中にも、「知的資産経営の支援」について、
ちょっと違った認識をされていた部分があったので、
その返信メールの内容を引用しつつ書きます。

ただし、僕なりの表現を使うのであしからず^^;

それと僕は、知的資産経営支援の専門家ですが、
知的財産(知財)の専門家ではありません。

もっとも、最低限の知財の知識はあります。
一応、知的財産管理技能士3級は持ってます^^;

こういった前提のもとで、誤解を恐れず書きますね^^

==============================
> 経営者の頭の中を整理し、強みを掘り起し、そしてそれを
> 会社全体で把握して関係者に分かりやすい形にするのが
> 知的資産経営の支援かなと認識しております。
> 価値提供の方法論は知的資産経営とはまた別のコンサルになる・・・
==============================
引用しつつといったのは、この部分についての返信。


経済産業局のHP等にも書いてますが、「知的資産」は、
 【目に見えない企業の本当の価値・強み、企業競争力の源泉】
です。

「知的資産経営」とは、
 【それら(知的資産)しっかりと把握し、活用することで
  業績の向上や、会社の価値向上に結びつける経営】
です。

また、知的資産経営には、それぞれの知的資産が個別に
単体であるのではなく、どのように結びついて顧客に
繋がっているのかを示す、「知的資産の連鎖」や
「価値創造ストーリー」という言葉が出てきます。

そして、最終の顧客に向かってどのような価値を創造するか。
なので、そういうアドバイスも必要になってきますね。

知的資産経営報告書は、それらを見える形にしたもの、
また、知的資産をどのように活用して企業の価値創造に
繋げていくかを示す報告書です。

経営者の頭の中を整理し、強みを掘り起し、それを会社全体で
把握して関係者に分かりやすい形にするだけなら、
知的資産経営の支援ではなく、報告書作成の支援なんです。

知的資産経営支援は、あくまで「経営支援」。
知的資産を切り口にした「経営支援」です。

それらを把握し、活用することで「業績の向上」や、
「会社の価値向上」に結びつけるなどの経営支援が、
知的資産経営の支援なんです。

具体的には、業績向上、販路拡大、内部マネジメント、
事業承継とりわけ経営の中身の承継、イノベーションなど。

報告書作成はそれを進めていくうえでのツールであり、
報告書作成が目的ではありません。

つまり、知的資産経営の支援は、ただ報告書作成する
ということではないんです。

強みを掘り起し、そしてそれを会社全体で把握して関係者に
分かりやすい形にするだけでは足りないえわけです。

ここを間違ってる人が多いです。

知的資産、知的資産経営というと新しい言葉のようですが、
実は以前からある経営戦略論と違いません。

さらに、行政書士には、著作権をはじめとする
「知的財産(知財)」関連業務があります。

そのことと、その言葉の類似性から、まるで知財の延長と捉えて、
延長は言いすぎだとしても、知財に詳しいことのみで、
基本的な経営戦略論を知らない、もしくは学ばないまま、
知的資産経営の支援と謳う人も多いです。

これは、木を見て森を見ずです。

知的資産の中に、知財もある。

でも、
 「知財管理技能士保有者だから、知財関連法の専門家だから、
 経営者が気づかなかった知的資産の抽出が可能になる」
という感じで訴求したりするHPが目に付いたりしたんです。

知財に関して精通していることは強いかもしれません。

知的資産の中でも、知的財産に関することであれば、
その活用方法や防御策のアドバイスなど、その力を
いかんなく発揮できます。

だからといって、「=知的資産の抽出ができる」
というのは違いますよね。

知的資産経営という「言葉の意味」だけ理解している方、
もしくは、知的資産経営の表面的な部分だけの理解の方は、
経営支援、経営戦略という認識が少ないなぁって感じます。

一つわかりやす例を取ってみます。

めっちゃ極端な例ですけど^^;

肉料理が得意で、中でも肉じゃが作りにめっちゃくちゃ
精通している人がいます。

その人は、肉じゃがをはじめとする肉料理の指導や
アドバイスをすることはできるでしょう。

だからといって、肉料理店に対して、経営の支援まで
できるかというと、そうではないですよね。

料理店の経営支援には、何処の誰に、何を、どんな形で、
提供するのか、またどういった方法で営業するのか、
そういった支援が必要で、それについての知識も必要です。

その中で、「何を」の部分で、肉じゃがに精通しているなら、
そこを磨く支援もできます。

上の例を、肉料理=知財業務、肉じゃが=例えば著作権とか
と置き換えてみるといいかもです。

経営という森の中に、知財という木があるわけで、
その木が得意なら、全体把握したうえで、著作権や商標といった
知財に関する個別専門分野の支援もできるって感じ。

このあたりは、行政書士会連合会の会報「日本行政」の
今月号でも、僕の師匠の中森先生が寄稿されていた、
「知的資産経営支援業務の特有のハードル」という部分と
類似するかなと思います。

日本行政 5月号(PDF)


で、今触れた経営戦略という側面。

そもそも「知的資産」や「知的資産経営」は、J.バーニーの
内部資源論(RBV)という経営戦略論から由来しています。
もしくは踏襲し、もしくは親和性の高いものです。

バーニーの戦略論の本質は、「競争優位の源泉」を
企業内部に存在する経営資源に求めている点。

内部環境に着目し、持続的競争優位を左右する要因は、
その企業が業界に提供する組織能力にあり、これが
収益性を決めるという理論です。

特徴的なのが「VRIOフレームワーク」という尺度。
 V=経済価値(Value)
 R=希少性(Rarity)
 I=模倣困難性(Imitability)
 O=組織力(Organization)
の視点から組織の能力を評価する尺度です。

知的資産経営の研究者で、山口大学教授の内田先生は、
その著書【日本企業の知的資本マネジメント】の中で
さらに、R(希少性)とI(模倣困難性)を知的資産の
評価軸として最重要視しています。

この内部資源論は、M.ポーターの競争戦略(差別化戦略)
=ポジショニングの戦略論とよく対比されます。

でも対比じゃなくて、ポジショニング×内部リソース(組織能力)。

これをわかりやすく、というか論理的に書かれたのが、
【ストーリーとしての競争戦略−優れた戦略の条件】
という著書といえます。

何が言いたいかというと、知的資産とは企業競争力の源泉で、
知的資産経営は、その源泉を把握し、磨いて企業価値を高め、
また、強い経営にすることなんだから、戦略論を全く学ばずに
支援することはできないということです。

だから、知的資産経営の言葉の意味や表面的なことだけを
分かって支援をしていくと、支援現場でめっちゃ混乱したり
大きな壁=ハードルにぶつかるわけです。

戦略、戦術についてある程度理解がないと、掘り起しの際も、
何を聞いていいのか、強みを掘り起こしても、それが
競争優位の源泉、顧客価値の源泉かって判断もできないですし。

加えて、P.ドラッカーの言葉を借りれば、経営の目的は「顧客の創造」。
ランチェスター弱者の戦略で言えば、「お客様つくり」。

価値を創って顧客を作る。

その上では、新たな価値=イノベーションが必要。
そのイノベーションには、知的資産の把握・活用が必要。

それらがわかると、マーケティングの4Pやバリューチェーン
などの言葉を知らずとも、そういった視点での掘り起こしに
なっていきます。
 4P・・・
  Product(商品)、Price(価格)
  Promotion(プロモーション)Place(販路)

勿論、僕自身もまだまだ勉強ですが、こういった戦略や
マーケティングについて一定の知識がないと、全体把握
していくことはできません。

そう言う意味で、先述したように、
 「知財関連法の専門家だから、経営者が気づかなかった
 知的資産の抽出が可能」
というのは、僕から言わせればおかしいわけで。

このあたりに、行政書士特有の誤解というか勘違いというか
ハードルがあるわけですね。

勿論、知財、人材教育、販促方法、販路開拓、事業承継・・・
といった個別の要素を深く支援していく場合は、その個別の
専門性が必要になります。

特に、行政書士だったら、知財や営業秘密の文書化など、
行政書士の強みというかその専門性を大いに発揮出来ると思います。

ただ、知的資産経営という全体像の把握していく上では、
経営戦略の学びは必須だということです。

僕の場合だと、ランチェスター弱者の戦略とドラッカーの学び。

別になんでもいいです。

経営戦略論で書かれていることは切り口は違えど、
ほとんどが同義が多いですから。

それらを学んで、知的資産経営的に自分に落とし込めばいい。


つらつら思うままに長々書きましたが、そういう誤解や
ハードルをなくしたり低くしたりするためにも、
昨日書いたようにせめて知的資産経営アカデミーぐらいは
受講してほしいなと。


まぁ、いろいろ議論はあるかと思いますが・・・

ただ、一応全国の「行政書士」の中では、最も長く、
支援実績も積んだ、そして、お客様からの評価の声も
頂いた者として、あえて書かせていただきました(^_^;)

たにやんさんからは、補足として、また違った角度での、
そして論理的構成力を発揮した指摘もあるでしょうけど(笑)


今日も読んで頂きありがとうござます!!

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